宮脇医院

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健康コラム

第8号『家庭で血圧を測ってみましょう』

2016/09/26

 血圧は大事です。

 「血圧の薬を飲むと一生飲まなければならなくなるよ」とまわりの人から言われて、高いけど飲まない、とか途中でやめてしまった、といった人がいますが、絶対に血圧は正常にしておいたほうがいいです!血圧が高いと無症状でも血管の中には常に大きな負担がかかっています。それがいつか限界をこえると大変です。

 高血圧症で最も注意しなければならないのが、脳の血管から出血する脳出血やくも膜下出血と、脳の血管が詰まる脳梗塞です。その支配域の機能を失うと回復することは困難で、後遺症を残すことがあります。

 また、日本人の認知症の原因の一つは小さな脳梗塞であり、脳梗塞を予防することは認知症の予防になります。高血圧に高脂血症や糖尿病を合併すると脳出血、脳梗塞のさらに大きな危険因子となります。

 予防するにはこれらの病気を知ることが大切です。自分でできる予防の一つとして高血圧をなくすことが最善策です。まずは家庭で血圧を測り、自分の血圧の状態を知っておくことが大切です。現在、多くの方が血圧を下げる薬を服用されています。血圧を下げる最大の目的は、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞の予防です。高い血圧は低くして、血液の流れを滑らかに、血管や脳、心臓への負担を減らしましょう。

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