宮脇医院

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健康コラム

第2号『経鼻内視鏡検査』

2016/09/26

 病院の検査はイヤなものです。

 とくに胃カメラ(上部内視鏡検査)と聞くと「オエッ」となって、もう二度とイヤだという方も多いでしょう。

 通常では口から入れて検査するものですが、最近では鼻から入れる『経鼻内視鏡検査』というものが登場しました。

 口から行う内視鏡検査では、ノドの奥の舌の付け根にカメラが接触するため「咽頭反射」というものが起きて「オエッ」と吐き気が出てしまいます。

 これに対して鼻から行う『経鼻内視鏡検査』では、カメラが舌の付け根に触れることなく食道や胃に到達するため、患者さんは吐き気をほとんど感じることなく検査を受けられます。

 特に若くて咽頭反射「オエッ」が強かった方でも口から行う内視鏡検査にくらべると「オエッ」となりにくいメリットがあります。

 また、特徴の一つに『経鼻内視鏡検査』では患者さんが検査中でもしゃべれることがあります。

 検査中に医師と話しながら、わからないことを質問することもできます。

 医師の立場から考えても、患者さんが苦痛を感じる検査はイヤなものです。

 少しでも患者さんの負担の少ない検査で安心感のある診察にもつながると考えます。

 これまで何回も内視鏡検査を受けたことがあって、それほど苦痛を感じなかった方はもちろんですが、苦痛が大きく、もう二度と受けたくないと思った方でも『経鼻内視鏡検査』では苦痛が大きく軽減されています。

 ちょっとでも負担の少ない『経鼻内視鏡検査』で健康管理の一つになればと思います。

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