第5号『胃カメラ 経鼻内視鏡の実際』
2016/09/26
テレビでも鼻から入れる胃カメラ、経鼻内視鏡が注目されていますが、口から入れる内視鏡と比べてみると、今のところ当院では100%近い方が「ずっと楽だった」と言っています。
しかしながら劣っている面もあり、口から入れる内視鏡と比較すると今のところ実際に見る画像の質が劣り、検査時間がちょっと長くなります。
内視鏡の機種にもよりますがハイビジョンテレビとちょっと昔の普通のテレビくらいの違いがあります。世の中、テレビやDVDの世界でもより高画質な映像が求められています。なんと言っても病気は早期発見、早期治療がいちばんです。バリウムを飲む胃の透視検査よりは経鼻内視鏡をするほうが、そしてどうせするなら画質のいい口からの内視鏡検査の方が、ガンの早期発見にはより有効です。
苦痛の少ない経鼻内視鏡検査はすばらしい検査法です。しかしちょっと力を抜けばこれまで一度も胃カメラをしたことのない人、緊張している人でも口から入れる内視鏡でほとんどの場合、思うより楽に検査を受ける事ができます。これまで何回も胃カメラを受けてきて、あまり負担に感じない人、または症状があったり、健康診断でひっかかったとき、どうせ検査するなら、より詳しく見てもらいたいという場合には、今のところはこれまでどうりの画質の優れた口から入れる内視鏡をした方がいいでしょう。